今回は2021年に放送されたアニメ、全23話の86-エイティシックス-について語りたいと思います。
いやー、ヤバかったです、特にラスト2話。前から評判は聞いててラスト2話が大幅な延期をしてるって情報は知ってたんですが、当時は見てなくて今めっちゃ後悔してます。そんなわけで良かった点をネタバレなしとありで語っていきたいと思います。
ネタバレなし
簡単にあらすじを説明すると、共和国は帝国のレギオン(完全自立型無人兵器)に対してジャガーノート(共和国の無人兵器)で対抗し流血なき戦場を作っています。しかしその実情は共和国から迫害を受けた人種「エイティシックス」が戦闘機に乗り戦ってるのが実情になってますが、共和国市民はエイティシックスの存在を知りません。そんな中共和国の軍人レーナがエイティシックスの部隊(シン達)の指揮官(ハンドラー)になって共和国の真実を知るって言う物語になってます。
1話見たときの感想としては作画いいし戦闘シーンもよくてメインヒロインのレーナの声優が長谷川育美さん可愛いけど登場人物多すぎだし専門用語が多すぎて意味わかんねーって感じでした。まあ正直言うとアニメ初見で全てを理解するのは難しいのかなーって思います。自分は序盤は分かんないながらも見ましたがだんだんと話が進むごとに世界の全貌の理解を深めることで後半になるにつれどんどん面白くなる作品だと思ってます。3話まで見ればこの作品の面白さが理解できると思うので初見でもそこまでは見ればハマると思います。
この作品の特徴としてモノローグとかナレーションが極端に少ないのが原因だと思います。この手法にすることでキャラクターの表情とかで心理描写をしていく、絵で魅せていくアニメだなーって感じました。この手法によって視聴者に今何が起きていてこれから何が起きるのかを考えさせながら見てもらうような展開にしていき、その予想をうわまわる感じが凄くよかったです。深堀するほど面白くなる作品なんだなって感じました。
結構物語がゆっくり進んでたりしてラノベ原作なんですが2クールで1~3巻までアニメ化してないらしいです。そのせいなのかかなり丁寧に描かれているなーって印象です(原作未読勢)。
自分は外部情報なくアニメを完走したんですが設定が難しすぎるので1話ごとに感想レビューとか見て情報を整理した方がアニメ初見勢としてはいいかもしれません。専門用語の解説が作中になさすぎてちんぷんかんぷんになるので・・・。オススメの動画貼って置くのでみるのもいいかもです。
【覇権候補だったが...】作画良しストーリー良しで凄い面白いが、1話切りされないか心配になる今期の覇権候補【86-エイティシックス-】【2021春アニメ】【感想レビュー】【第1話】 - YouTube
多分これ原作小説読んでアニメ2週目を見ると色々新しい発見があるアニメなんだろうなーって感じてます。1週目で正直全てを理解できたとは思ってないです。
個人的にメインヒロインのレーナが可愛すぎて好きです。
長谷川育美さんの声めっちゃ好きなんだけどこの作品が初のメインヒロインなんですよね。初のメインヒロインとは思えないぐらい堂々と演技しててよかったです。個人的に恋は世界征服のあとでのヒロインのデス美さんでハマったので長谷川育美さんが気になった人は是非こっちの作品も見せ欲しいです。
知られざる名作ラブコメ『恋は世界征服のあとで』(ネタバレなし) - アニメ・ゲーム感想日記 (hatenadiary.com)
他にもぼざろの喜多ちゃんやワールドダイスターの静香とか演じてる期待の若手声優ですね、今後の活躍も楽しみですね。
話を戻してヒロインのレーナがとにかく可愛いんですよね、色んな場面で色んな表情が見られます。まあ残念ながらラブコメじゃないのでそういうシーンは少ないんですが・・・。ラブコメ要素は2期に期待するしかねぇ、シンレナは最高の推しカプです。
レーナはメインヒロインでありもう一人の主人公なんですが最初は貴族の令嬢で世間知らずのお嬢様って感じなんですが段々と世界の真実を知って成長していく姿もこれまたいいんですよねー、序盤は苦手に感じる人もいるかもですが1クール目後半になると成長する姿を見れるので嫌いにならないで。
また曲もいいですよねー。BGMも神だしOP、EDもよくてオススメです。
個人的に1期EDのAvidが一番のお気に入りです。曲だけでもいいので一度は聞いて欲しいです。
TVアニメ「86―エイティシックス―」オープニング映像/#ヒトリエ「3分29秒」 - YouTube
TVアニメ「86―エイティシックス―」第2話エンディング映像/SawanoHiroyuki[nZk]:mizuki「Avid」 - YouTube
TVアニメ「86―エイティシックス―」第2クールオープニング映像/amazarashi「境界線」 - YouTube
SawanoHiroyuki[nZk]:Laco「Hands Up to the Sky」Music Video 86―エイティシックス― ver. - YouTube
後地味にAパート終わった時に毎回タイトルコールがあるんですがこのキャラクターのセリフが地味に刺さってて憎いなーって思いながら見てました。
そんな感じで作画よし、ストーリーよし、演出よし、構成よし、BGMよしと最終的に全てが高品質な作品になってます。特に延期されて気合が入ったラスト2話の出来は本当に凄く感動しました。それまででも相当面白いんですがラスト2話のためだけにも見て欲しいぐらいぐらいです、後悔はさせません。特に最終回の締めのシーンが一番よくまじこのシーンを見て欲しいって気持ちで今感想を書いてます笑
今まで結構アニメ見たけど一番綺麗な最終回だと思ってます。2期期待している自分と最終回綺麗すぎて2期来てほしくない気持ちをせめぎ合ってる気持ちになってます笑
本当にこの気持ちを体感して欲しいです。そんなわけで見たことない人はこの機会に是非見てみて下さい。
ちなみに今電撃文庫30周年記念フェアで86が安く買えますね。ちなみに自分は買いました笑 これから原作を読むのが楽しみです。
自分は原作読んでアニメ2週目を楽しみたいですね。
電撃文庫30周年記念!超超超感謝フェア、開催中!! | フェア | 電撃ノベコミ+ | 電撃文庫・電撃の新文芸公式サイト (dengekibunko.jp)
ここからネタバレあり、見たくない人はブラウザバックして下さい。
ここからは印象に残ったシーンを語りたいと思います。
①3話のレーナが絶望するシーン
最初は意味わかんねーって思いながら見ていたんですが段々と物語の全容が明らかになるうえで、レーナが指揮していく中でレーナのミスで戦闘員が死んでセオが不満を爆発させるシーンがかなり印象的でしたね。
レーナ自身は小隊とコミュニケーションを取れてるつもりでも、実際は表面的なコミュニケーションしか取れていない現実を突きつけらてて、戦隊の本当の名前を知らないでコードネームで呼んでたのは自分も気づかなくて凄いはっとされられましたね。綺麗事を言うだけの貴族のお嬢様が絶望を突きつけられるのがかなり印象的でそっから這い上がっていくのがかなり好印象になったキャラになっていきました。
②7話でシンが忘れないでいてくれますか?というシーン
ここの花火の演出もよかったし、ここでレーナが「忘れません」っていう流れがかなりよかったですね。最初は相手にしてなかったのに信頼しているのが伝わってくるのがいいですよねー。このシーン単体だけでなく後々に繋がっていくのもかなりよかったですね。
③7話でシン達が戦いを続ける理由が語られるシーン
ここは凄い生き方を考えさせられるシーンになりました。
戦うしかない環境に置かれているのにも関わらず、周りがとか環境がとか言い訳をせずに自分がどうありたいのかを大切にする、誇り高き戦士のために戦い続ける決意をするってのが凄い刺さりました。
④9話で5人だけで最終決戦でレーナの支援が来るシーン
貴族のお嬢様であるはずのレーナがなりふり構わず、自らのことを省みずにシン達を助けに入るシーンがレーナの成長を感じて凄い良かったですね。
まじで9話で最終回かと思いました笑
ちなみに9話までで原作1巻らしいですね、丁寧に描きすぎだろ・・・。普通のアニメだったら1巻3~4話ぐらいで終わるぞ。
⑤10話でファイド視点での回想シーン
ファイドいうAIが記録している視点での回想シーンがあって、シン達の幼少期のことから記録していてファイドはシン達の幼少期のことから辛い境遇を共有してるんだなーって、もしかして一番つらいのはファイドなのかなって思ったら泣けてきましたね。
⑥11話でレーナがシン達の本当の姿を見るシーン
今まで声だけで話してたシン達のメッセージと写真を見てシン達の本当の姿を知るってのがヤバかったですね・・・。結局レーナはシン達の本当の姿を実際に見ることができないまま別れることになってしまったのがまた・・・。ここからレーナのシーンが減っちゃうのがテズオブゼスティリアのアリーシャを彷彿されますね(´;ω;`)
⑦22話で初めてシンとレーナが初めて会うシーン
全ての戦闘が終わってシンとレーナが初めて対面(シンは機械越し)するんですがそういやこの二人、今まで通信では話してるけど対面したことないじゃんって思ったらヤバかったですね。シンはレーナのことに気づくんですがレーナはシンのことに気づかないてのもまた・・・。シンの機体のマークを見ても気づかないレーナもまたいいですよね、レーナはマークを実際に見たことないんだし。
成長したレーナの言葉でシンが泣くのがまた・・・、「忘れないでと、言われましたから」ってのがその中でも印象的で7話から繋がってるのがもう・・・。
この時の挿入歌の1期EDのAvidがよすぎて泣きました。シンが救われてよかった・・・。
しかもここの時の演出がレーナに会う前が青(死)の世界だったのがレーナが登場して赤(生)の世界に書き換えられてく演出もヤバいし、最初は疑問に思わなかったんですが画面の上下に黒枠が表示されているのがだんだんと広がって画面が小さくなって、レーナの言葉を聞いて白枠になって画面が解放される、これってシンの心の状態って考えたらこの演出ヤバすぎない???って思いました。
⑧最終回の2期OPが流れるシーン
OPのサビの「境界線の向こう側で忘れ去られ」に被せてレーナが「忘れません」って連呼すのが本当に憎い演出をするなーって思いました。境界線ほんといい曲だ・・・。
⑨レーナとシン達の対面シーン
最終回でまたファイド視点はヤバいって・・・、一瞬過去シーンが移るのがまた・・・。
11話でレーナが決意を示すシーンでは列車の線路がいつまでも続いていて、これは道がいつまでも続いているって意味だと思うんですが、最終回で写真を撮る場面では線路が終わってて、これが道の終わりを示しているんだなーって演出に感動しました。
⑩最終回のラストのシーン
シンとレーナが手を合わせるシーンで指の影で8と6で86を表現するシーン、まじでエモすぎてヤバかった。マジでこのシーンを見るためだけに最終回まで見て欲しい!!最終回の締めとしては過去一よかったアニメだと思います。
最終回のテーマソングの映でラストに移ってるので是非見ましょう!あ、アニメ見てない人は絶対見ないでね笑
SawanoHiroyuki[nZk]:Honoka Takahashi『LilaS』×TVアニメ「86―エイティシックス―」Collaboration Movie - YouTube
そんなわけで86について色々語りましたが本当にいいアニメでした。1週目に気づかなかったことをアニメ見直したり感想動画を見たりしながら感想を書いてたんですがその時に気づいて追加して書いてることも結構あります笑
本当に奥深いアニメだった・・・、敢えてナレーションとか入れないことで視聴者に考えさせらる演出、考察しがいのあるアニメだと思います。逆に言えば初見じゃ分かりずらいっていう欠点はあるんですが初見であまり理解できてない状態でも最終回は泣けるし本当にいいアニメだと思います。
まじで原作小説読んでもう1週して新しい発見を見つけたいって思えるアニメでした、普段は原作買ったりしないし2週目見ようと思わない人なので、それほど衝撃的な作品でした。思い出補正除いたら最近のアニメの中では一番のアニメでした。
86の今後の展開を期待してます。