アニメ・ゲーム感想日記

アニメやエロゲなどのゲームの感想や考察などを気ままに書いてます

今年最も感情が揺さぶれたアニメ「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」最終回感想(ネタバレあり)

今回は先日最終回があった「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」のまとめた感想について語りたいと思います。

先に結論から言うとMyGOは最高のアニメでした!!間違いなく今季No.1アニメだし歴代の中でもトップクラスでよかったアニメだと思ってます。

ネタバレ嫌だって人はこちらを参考に見てください。

バンドリを知らなくても問題なし!!今季のNo.1ダークホースアニメ「BanG Dream! It’s MyGO!!!!!」(ネタバレなし) - アニメ・ゲーム感想日記 (hatenadiary.com)

最終回については賛否両論とあると思いますし否の方が多いと思いますが個人的は圧倒的に賛ですね。まあ否の方の意見も充分理解できますけどね、MyGOなんだからMyGOで締めてくれって気持ちは分かるし実際そう思うし、最終回終わった瞬間は「え?これで終わり!?MyGOは?????」って感情が迷子になったし。

ただAve Mujica編の続編の製作が決定してるならこの終わり方でよかったのはないかなって個人的には思います。最後のセリフの「ただいま、クソ親父」は衝撃的でしたね、Ave Mujica編で祥子ちゃんに救いがあってくれ・・・。

この最終回を受け入れられるかどうかって豊川祥子っていうキャラクラーを受け入れられるかどうかと思うんですよね。ちなみに自分は大好きです。

アニメ本編だとヒール役になったんですが中学生の頃は燈という陰キャ女子を陽の当たる場所に連れて行ってくれた女神のような存在だと思うんですよ。結果的に没落して誰にも相談できなくなった結果、変わり果てたんで彼女の過去に何があったか気になり過ぎて続編はよって気持ちになってます。

MyGO脚本の綺奈さんとユーフォ原作の武田さんの対談記事があるんですがそこで武田さんが言ってる『誰のものにもならない子が滅茶苦茶にしていくのが好きなんですよ。誰かのものになった時点でその女は弱くなっちゃうから。宗教っぽい関係性が好きなんでしょうね。べつに神様でもなんでもない女の子が勝手に崇拝の対象にされるけど、その子は人の人生を破壊するだけして「私、神様じゃないし」と言って去っていくという。』って部分に凄く共感しましたね。記事全文が読みたい人はこちらを。凄くいい記事でした。

アニメ「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」綾奈ゆにこ×武田綾乃対談、"女女の関係性"の名手が語る、MyGO!!!!!のリアル - コミックナタリー 特集・インタビュー (natalie.mu)

 

個人的にいいアニメの終わり方って2種類あると思ってて、一つは綺麗に纏まってて満足感がある最終回、もう一つが「え?ここで終わるの!?続編はよ」って思えるような最終回の二つだと思ってます。前者は個人的にはエイティシックスが最高でした。気になる方は感想記事の方も是非。

最終回が美しすぎる令和の神アニメ「86-エイティシックス-」(ネタバレあり含む) - アニメ・ゲーム感想日記 (hatenadiary.com)

話は戻して、もう一つの最終回が今回のMyGOだと思うんですよね。

まあ正直MyGOの最終回としてはどうかなと思います、完全に「・・・ようこそ、Ave Mujicaの世界へ」って言ってAve Mujicaに全てを持っていかれた感が凄いので。MyGO愛している身としては前座というか置き去りにされた扱いというのも理解できます。

実際全13話じゃなくて12話と後日談OVAAve Mujica0話って表現だったら納得する人も多いんじゃないかなーって思います。

でもこの作品全体を見た時に裏の物語の主人公なんですよね、豊川祥子って。中学の頃に燈をバンドに誘ったのをきっかけに「CRUCHIC」というバンドを結成して、アニメ最終回まで表現のみ結局語られることはなかったので正確な理由までは分かんないですが、恐らく大富豪だった父親が事業に失敗して没落してバンドを続けられる状況ではなくなって、アニメ1話冒頭に「CRUCHIC」を解散させたんだと思います。お嬢様でプライド高いから没落したことを正直に話して同情されたくなかったから解散理由を話したくなかったのは理解できますけどね。関係をこじらせないためにプライド捨てて正直に話せよって大人なら思いますけど彼女はまだ当時中学生なんですよね、まあそんなに冷静に物事を判断するのは難しいと思います。しかも唯一と言っていい理解者というか事情を知ってる幼馴染の睦はコミュ障というか言葉足らずなので余計に頼りづらいし。そんな事情があって自身の家庭環境を誰にも相談できずに「CRUCHIC」を解散理由を伝えずに解散させたんだと思います。

でも彼女の中で「CRUCHIC」というバンドには解散後にも思いれがあったんじゃないかなって思います。それは3話を見れば分かりますし、その後も学校でピアノの練習してた(恐らく家にピアノがないため)し、どこかで「CRUCHIC」を続けたいって思いはあったと思います。まあそんなに簡単に人間割り切れるわけないですし。7話でライブで緊張して上手く歌えない燈に対して無言で「しっかりしなさい」って感じエール送ってましたね。

そんな中で愛音が燈をバンドを誘ったことがきっかけで元「CRUCHIC」のメンバーのそよ、立希に加えて楽奈の5人で 「MyGO!!!!!」というバンドを作ったんだから祥子からしたら当てつけにしか思えないですよね。実際7話で「CRUCHIC」の曲であるはずの「春日影」を演奏されたらもうね・・・。「CRUCHIC」とは決別して「MyGO!!!!!」として生きていきます、あなたはもう要りませんって宣言されてるようなもんですしね・・・。

 春日影(アニメ「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」#7 挿入歌) - YouTube

特にお気に入りなのがこの動画の2:58の「咲き(さき)誇る 大切な人」って部分で祥子が泣きながら走り出すシーンがかみ合いすぎてもう・・・。没落して没落したことを言えずに「CRUCHIC」解散させちゃった醜い自分に対して、燈はそんな酷い自分に対してそれでも手を伸ばしてくれる優しさに耐えられずに飛び出しちゃう祥子がいて、なんとも言えない気持ちになりました。しかもこのシーン、「CRUCHIC」結成当初は祥子が燈の手を引いていただけに、立場が逆転して対比になってる表現が美しかったです。

しかもこの曲、そよにとっては「CRUCHIC」の曲、立希にとっては燈の曲、燈にとっては自分の心の叫びという認識の違いが生まれた悲しい曲になってるんですよね(歌自体が悲しいわけじゃないけど)。その結果がライブがそよさんの「なんで春日影やっての!?」っていうブチ切れシーンに繋がるんですね。「MyGO!!!!!」には一生春日影やって欲しいって歪んだ気持ちが存在してる笑

曲もめっちゃ好きで3話の「CRUCHIC」バージョンとは違うよさが出てますよね、魂の叫びって感じで。燈からしたら自分が上手く歌えなかったせいで「CRUCHIC」が解散したと思ってて、今度こそはバンド解散したくない、でも自分は一生懸命に歌うことしかできないって思ってるからこその魂の叫びだと思うんですよね、実際このライブシーンはかなり感動しましたしね。

 

話がちょっと逸れてしまったんで戻しますが、「CRUCHIC」に完全に自分の居場所がないと悟ったから(バンド脱退の理由を告げない自業自得だと思うけど)、そんな辛い現実から逃げるためにもう一人の幼馴染の初華の力を借りて「Ave Mujica」を結成したんじゃないかなーって思います。

こういうバックグラウンドがあるからこそ祥子は裏の主人公であって、「MyGO!!!!!」と遂になる存在であるAve Mujica」が誕生したと思えば納得できる最終回なのかなと思います。

それにAve Mujica」の曲ほんとに素晴らしくて、祥子が好きだったからこそAve Mujica」の世界に見事に引っ張られましたね。

 「Ave Mujica」(Official Anime × Live Video) - YouTube

こういうダークな雰囲気でカッコいい曲って物凄く好みなんですよねー、厨二って言われたらそれまで気がしますがオタクで厨二が嫌いな人はいないでしょ笑

アニメのライブシーンはマジで鳥肌物でした、みんなで布教しよう!

公式のムービーはリアルライブとの混合になってますがこっちもかなりいい!マジでライブに行きたいって思った。これから「MyGO!!!!!」とAve Mujica」のリアルライブに積極的に参加したいな思ったぐらいMyGOってコンテンツが好きになりました。チケット抽選当たるといいなー。

 

他にも語りたいこと色々あるけど長くなったので今回は最終回だけで、全体の感想とかはまた別に書きたいと思います。今は早くAve Mujica編放送してくれって気持ちしかないです、続きが気になり過ぎる・・・。最初にも言った通り神アニメなんでみんな布教して「MyGO!!!!!」及びAve Mujica」のこれからの活躍に期待しましょう。ではまた。